ピリピリする痛みを感じたら皮膚科へ

 からだのどこか、皮膚に触るとピリピリする痛みを感じたらすぐ皮膚科で診察を受けましょう。帯状疱疹は恐ろしい病気です。時間の経過と共に重症化して、一生痛みに悩まされることにもなりかねません。

 帯状疱疹の症状は、1日目は皮膚にピリピリした痛みを感じ、2日目は発疹が出て触るとまるで針で刺されるような痛みを感じます。まるで蜂に刺されたような痛みと感じる人もいます。3日目は水膨れが現れます。このような症状は帯状疱疹のサインです。

 私は78歳で発症しました。皮膚にピリピリした痛みを感じた日、何か変だと皮膚科の診察を受けました。皮膚科で出された抗ウイルス薬、500mgの錠剤を1日3回5日間服用しました。抗ウイルス薬はウイルスの合成を阻害して、増殖を抑える効果があります。発病初期に近いほど効果が期待できます。

 発疹が出てから3日、72時間以内に皮膚科で手当てを受けなければ後遺症が出ます。帯状疱疹後神経痛は、治癒後も患部の神経痛が持続する難治性疼痛状態であり、特に高齢者で発症しやすく生活の質を著しく低下させます。

 帯状疱疹は、「水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)」が原因です。このウイルスは、子どもの頃にかかった水ぼうそうを引き起こすものと同じものです。水ぼうそうが治ったあともウイルスは完全に消えることはなく、脊髄近くの神経節に潜伏し続けています。

 普段は免疫機能がこのウイルスの活動を抑えていますが、体の防御力が弱まるとウイルスが再活性化し、神経に沿って皮膚に痛みを伴う発疹を引き起こします。高齢になるほど免疫機能は自然と低下するので、再発のリスクが高まります。

 過労やストレス、加齢、または糖尿病やがんといった持病などが引き金となることがあります。一度、帯状疱疹になるとウイルスに対する免疫が一時的に強化されますが、時間が経つとその効果も薄れます。したがって再び発症する可能性があるのです。

 帯状疱疹の再発率は一般的に1〜6%程度とされ、免疫系に問題がある場合は5〜6%にまで上がることもあります。再発時は、初回と比較して症状が軽いこともあり、50〜79歳の方では皮膚の発疹や痛みが軽く、帯状疱疹後神経痛のリスクも低い傾向にあると報告されています。

 再発した時も早期治療が大切なのは変わりません。重症化すれば再発であっても帯状疱疹治癒後神経痛になる可能性があり、顔面や頭部に症状が出た場合は、視覚や聴覚の障害など重い後遺症につながる恐れもあります。

 過去に発症したことがある場合でも、再発防止のためにワクチン接種は有効です。一般的に、前回の発症から3年〜5年以上経過した後に検討されることが多いようです。帯状疱疹は、基本的には一生に一度と言われますが、加齢や疲労、ストレスで免疫力が低下すると、体内に潜伏しているウイルスが再び活性化して発症するため、再発防止には生活習慣の改善やワクチン接種が有効です。

 一度帯状疱疹にかかると、体内にウイルスに対する抗体ができるため、1年未満で再発するのは非常にまれです。でも、一度かかっても再発する可能性があり、数%(約1〜6%)の人が2度、3度と再発を経験しています。

 帯状疱疹の再発は、初発から平均約13.7年後、ピークは3〜11年後とされています。1年以内の再発は極めて稀ですが、数%の確率で再発の可能性はあります。特に50歳以上、免疫低下、女性に再発が多く、予防にはワクチンが推奨されています。

 過去に発症したことがある場合でも、再発防止のためにワクチン接種は有効です。一般的に、前回の発症から3年〜5年以上経過した後に検討されることが多いようですが、主治医に相談することをお勧めします。