管理業務主任とは

 あなたは、新築(または中古)マンションを購入されて新居へ引っ越しました。ある日、管理員さんから管理業務主任者を紹介されました。胸には、管理業務主任者証をぶら下げています。でも、マンション管理の専門家ではないので誤解しないでください。

 管理会社の管理業務主任者は、マンション管理業者が管理組合等に対して管理委託契約に関する重要事項の説明や、管理事務の報告などを行う際に必要な国家資格者です。管理業務主任者となるには、管理業務主任者試験に合格して管理業務主任者として登録し、管理業務主任者証(以下「主任者証」という)の交付を受けることが必要です。

1.管理業務主任者とは

 管理業務主任者試験の難易度は、難関試験というほどではありませんが、例年の合格率は20%前後で推移しています。ただし、試験範囲は広く、不動産管理に関する幅広い知識が求められます。特に、民法や区分所有法、設備関連などの深い理解が求められる分野も含まれています。

 管理業務主任者として業務に従事しようとする者は、管理業務主任者試験に合格後、管理業務主任者の登録をする際に、マンションの管理事務に関し2年以上の実務経験が必要となります。

 このため実務経験が2年に満たない者は、 登録実務講習を受講して修了試験に合格することにより、2年以上の実務経験を有するものと同等以上の能力を有すると認められ、登録の必要条件を満たすこととなります。

2.管理の実務は

 マンション管理の実務などは、管理会社の先輩方から学ぶようです。マンションの隅々まで点検したこともなく、設備の目的も機器の操作方法も学んでいない先輩方から学び取るのは、舌先三寸の丸め込み方や二枚舌の使い方が多いようです。

 登録実務講習の内容はわかりませんが、受講者にマンション管理の実務が身に着いていないことは事実です。これまでマンションでお会いした管理業務主任者は、保管されている操作説明書を読まずに管理員に誤った指導をしていました。

 国家資格者が言うことには従えと、管理組合の事情を考慮しない方もいます。あまりのことに、管理会社へ担当者変更を申し出たこともありました。管理員に連絡事項を伝えに来るたびに、公園の木陰で2時間ほど昼寝をしていた管理業務主任者を何度も見ています。

 すべての人がそうとは限りませんが、資格がなくてもマンションの置かれている事情を理解し、しぶっていた施工会社より数量調書を入手してくださった担当者もいらっしゃいます。このときには両手を合わせて感謝しました。

3.まとめ

 管理業務主任者はマンション管理者の事務所ごとに置かれ、マンション管理業者が義務付けられた管理受託契約にかかる重要事項の説明、管理事務の報告等の事務に当たり、マンション管理業者が受託した管理業務の適格な実施を目的として設けられた資格者です。

 管理会社の業務の適格な実施を目的にしているので、マンションの管理や運営の知識や経験があるとは言えず、まして修繕工事に関して素人ですから期待した答えは返ってきません。あなたが管理業務主任者に質問したのであれば、質問する相手を間違えているのです。

 マンション管理組合の役員がこの管理会社はだめだと苦情を漏らすときは、管理会社に対してではなく、管理業務主任者への不満が多い場合です。

 管理委託契約に関する重要事項への質問以外は、管理業務主任へ何を相談しても期待した答えは返ってきません。あなたよりも素人ですから。

 あなたが次に読む記事は「マンション管理士とは」です。