地震対策

 いつといえませんが信じてください、大地震は間もなくやってきます。

1.まず自分の命を守る

 地震で大揺れになると、ドアや建具が変形して閉じ込められる場合があります。緊急地震速報や小さな揺れを感じたときは玄関ドアを開け、扉のサムターンを回し、手を放しても扉が閉まらないようにして避難路を確保します。その後、ただちにセーフィティゾーンへ移動します。

 もっとも重要なことは、家具を倒れないように固定できるように工夫することです。寝室や子ども部屋には、倒れると危険な家具類は置かないようにしましょう。そして、家具の上から落ちてきても、怪我をするような重たいものを家具の上に置かないことです。

 まず、自分の命を守りましょう。地震発生時は、ただちにセーフィティゾーンへ移動します。セーフィティゾーンとは、何も落ちてこない、何も倒れてこない安全な空間で、食器棚や書架などから2m離れた箇所です。4人につきに2畳分の広さがベストです。

2.常識は危険

 セーフィティゾーンは、家族4人が身を丸めた状態で数分間居ることができればよい広さですから、最低畳一枚分のスペースでもよいのです。家具が倒れてくる前に、丈夫な机やテーブルの下に潜り込んでも、頭隠して尻隠さずではなんにもなりません。

 地震で強い揺れの瞬間にとるべき基本行動は、転倒したり飛ばされたりしないようにしゃがみ込むことです。食器棚からお皿などが割れて飛び散る可能性もあるため、近年は机の下よりセーフィティゾーンにいることが推奨されます。机の下に隠れても、頭隠して尻隠さずでは何にもなりません。

 でも、セーフィティゾーンが100%安全とは言い切れません。トイレにいるときは、比較的安全ですから揺れが治まるまで待ちましょう。もっとも重要なことは家具を倒れないように固定できるよう工夫することです。

3.家具が倒れないように固定する

 阪神・淡路大震災の死者6,443人のうち9割の方々は、家具などによる瞬間圧死でした。新潟県中越沖地震で負傷された方々は家具の転倒や家具からの落下物によるものが40%、本人の転倒によるものが25%、熱湯によるものが11%、ガラスや鋭利物によるものが8%、その他16%となっています。

 中越地震を経験した方々へ防災について質問すると、大部分固定した0%、一部固定した26%、ほとんど固定していない74%という結果でした。中越地震を経験したほとんどの人々が家屋の耐震補強も家具の固定もしていなかったのです。この結果から、危険に対する認識を深め、対処方法を知ることが重要と云えます。

 もしも、寝ているときに地震が発生したら・・・と、寝室を見回します。

確認していただきたいこと
 ・ 寝ている状態で頭に落ちてくるものはありませんか。
 ・ 寝ている状態で身体の上に倒れてくるものはありませんか。
 ・ 寝室の出入口をふさぐ可能性があるものを置いていませんか。
 ・ ガラスや鏡などが割れた場合に、足を怪我せず安全に移動できますか。

危険回避の対策
 ・ 家具の配置や枕の位置を見直すことも防災対策のひとつです。
 ・ 寝室に家具を置かないことも対策と考えられます。
 ・ 家具の転倒防止と合わせて、ガラスなどの飛散防止対策も効果的です。

 家具の転倒防止方法を大きく分けると次の5つの対策になります。

ア. 家具などの配置(位置や向き)変更
イ. 壁への固定
ウ. 天井への固定
エ. 足元の固定
オ. 飛散防止対策

 その他として、冷蔵庫の固定とテレビの固定も忘れてはなりません。

 家具転倒防止シートは、家具を後ろ壁に立てかけるようにしてから家具の正面、家具と床の隙間に差し込みます。家具転倒防止シートを単体で使用する場合は、効果が落ちることを考慮したうえで家具などの配置にも十分な注意をはらう必要があります。 

4.逃げ道は複数ある

 玄関扉が開かなかったら、ベランダの戸や窓を開けて出口を確保しましょう。隔て板を割って隣家へ避難することや、避難梯子で地上へ降りることもできます。災害を避けることはできなくても、被害を少なくすることはできます。

 子どもたちは地震が起きると動揺します。大きな余震が来るとパニックを起こします。地震は知っていても、余震は知らない子どもが多いのです。学校で教えてくれないことは、お父さんお母さんが教えましょう。

4.まとめ

 あなたの命が失われたら、あなたの子どもたちを誰が助けるのですか。まず、あなたの命を守ることを優先します。つぎに子どもたちを救うのです。セーフィティゾーンへ逃げることを普段から、子どもたちと練習しておきましょう。

 余震が治まって避難するときに、マンションの玄関から飛び出してはいけません。頭上から窓ガラスや窓枠、壁のタイルが剥がれ落ちてくることもあります。慎重に確認してから屋外へ出ましょう。

 道路の陥没にも注意が必要です。建物の周囲は地面が緩んでいる可能性が高いのです。建物に沿って非難するのは危険ですからやめましょう。また、道路も陥没する恐れがあります。十分に注意しましょう。

 中央防災会議は、北海道で発生する地震の被害者を、日本海溝地震発生時の津波での死者数は199,000人、千島海溝地震発生時の津波での死者数は100,000人と推計しています。この数字の中に、あなたが入ってはいけません。

 あなたが次に読む記事は「家族の安否確認」です。